5αリダクターゼ欠損症

5αリダクターゼ欠損症とは!?

5αリダクターゼは、テストステロンを変換してジヒドロテストロンを作り出す還元酵素です。
薄毛や抜け毛の悩みがある人は、5αリダクターゼを抑制しようとする対策をするものです。

 

この悪者扱いされる5αリダクターゼですが、生まれつき5αリダクターゼが欠乏している
5αリダクターゼ欠損症という疾患があります。

 

 

5αリダクターゼ欠損症とは?

「5α還元酵素欠損症」「5α還元酵素2型欠損症」と呼ばれているこの障害は、
5αリダクターゼが欠損することで起こる障害です。

 

5αリダクターゼはテストステロンと結合することでジヒドロテストロンを作り出します。
ジヒドロテストロンというのは男の子の胎児が妊娠中にお腹の中で生殖器を作り出すために
必要な重要な男性ホルモンです。

 

5αリダクターゼがない状態ではジヒドロテストロンを作り出すということができないのです。
すると、XYの染色体を持つ男児の胎児が母のお腹の中で男性化することなく女性として産まれてきます。
しかし染色体は男児のXYなので、この体の障害に気づくことなく育てられていきます。

 

この障害に気づくのは第二次成長期です。
思春期がきても、女児として育てられているのに月経はきません。
体の中で何が起きているのかというと、5αリダクターゼは欠損しているけれど、
テストステロン、エストロゲン、黄体化ホルモンは正常な状態です。
思春期になればテストステロンが分泌されて、陰核は男性器のようになって、変声期も迎えます。

 

 

 

プロペシアの奇形リスク

AGAの治療薬でプロペシアという内服薬があります。
この薬は5αリダクターゼを阻害して脱毛の症状を抑える働きがあります。
この薬には男性にも副作用がありますが、一番注意しなければならないのが
妊婦に服用させては絶対にいけないということです。肌に触れることもいけません。

 

5αリダクターゼを阻害する働きが妊婦の体で起きれば、
5α還元酵素欠損症の胎児が産まれる可能性があります。
飲まなければ大丈夫だろうというものではなくて、薬は肌に触れることでも成分を吸収していきます。
なので妊婦は触れることさえ絶対にあってはならないことなのです。

 

胎児危険度分類というのがあるのはご存知でしょうか?
薬剤が胎児の奇形リスクに及ぼす危険性を5段階であらわしたものです。
一番安全なのが「A」ですB、C、D、と危険度が上がって最も危険度が高いとされているのが「X」です。
プロペシアは「X」です。
もしも、家族がいてプロペシアを使用している人がいたら、注意をしていくことが必要になります。